若手社員向けマナー&キャリア研修

2018年6月10日
製造機器メーカー様ご訪問@新潟
今回は土曜の朝8時から、若手社員の皆様を対象にした研修です。
ビジネスマナーのリマインドに加え、キャリアビジョンを考えるというテーマもございます。
こちらの企業様は、毎年階層別の研修をされている、社員教育に力を入れている会社様です。今回は、若手社員の皆様の日々のモチベーションをアップさせたい、というご要望でございました。
実はマナーとキャリアはとても相性がよいため、午前はマナー、午後はキャリア、というテーマではございましたが、1日を通して成長実感とモチベーションアップを図れるプログラムを開発させていただきました。
入社時以来のマナーを若いうちに再確認するのはもちろんですが、20代のうちから10年先のキャリアまで考えることは、仕事におけるモチベーションを高めるだけでなく、時間の使い方や人間関係など、日ごろ意識しなかったところに視点を向けることができる良い機会です。
【研修前に心がけたこと】
研修は土曜日。
参加されるのは20名の若手社員の皆様です。
普段ならお休みの日に、休日出勤(しかも朝8時集合!)で参加されている若手社員の皆様。どれだけおっくうかは察するに余りあります(笑)。
それでも皆様時間通りに来られて、決められた席に座っている様子を拝見しますと、講師として心から「ありがとう」と頭の下がる思いでございます。
いつもどおり、受講時間になるまで朝のご挨拶をし、
「今日は何時に起きましたか」
「いつもなら土曜のこの時間は何をしているんですか」
などと、たわいもない話をしながら、
「今日はありがとうございます、いい時間にしますから楽しみにしてくださいね」
と、休日出勤をねぎらいます。
こちらが笑顔だと、固かった社員の皆様のお顔に笑顔が見えて、とてもすがすがしい気持ちになりました。
【研修の様子】
日ごろは工場で最先端の技術を駆使した作業をしている皆様。
「おはようございます」と、とても元気が良い挨拶から研修スタートです。
工場で現場作業をされている皆様は、安全、正確性、納期遵守…と常にの緊張が続くだけあり、挨拶1つからそれらが伝わることに、改めて感動しました。
いよいよマナー研修が始まりますと、全員男性、しかも日ごろは作業着で工場にこもりきりということもあり、最初は「マナー」の必要性を強くは感じられない様子でした。
しかし、
・マナーを守るのはどんな時か
・そういう時にこんな対応をされたらどう思うか
・自分はどんな人間だと思われたいか
・それはなぜか
と、仕事に関係ない視点で他者から自分自身に視点を移していくことで、徐々に当事者意識が高まっていきます。
なんといってもお若い皆さまですので、ディスカッションの中で、
「異性からの目線」があると、マナーへのモチベーションが上がる、という気づきが多いようでした。そんな皆様を、とてもほほえましく感じました。
マナーは、本来堅苦しく考える必要はありません。自分自身のためにある、と捉えて日常生活の中で必要を感じながら自然に使うのが一番です。
ワークや発表の機会をふんだんに与えられることで、自然と仕事目線になり、
仕事でマナーが必要なシーンを積極的に考えるなど、終始主体的に取り組まれていました。
午後からは「ビジネスマナーが自身の仕事にどう生かされ、キャリアにどうつながるか」、
というテーマです。
キャリアを考えるときに大事なのは、「働き始めてからの自分」ではなく、「生まれてから今までの自分」を考えることがポイントです。どんな経験をしてきたのか、その時々で何を考え何を思ったのか。
思い出せる限り丁寧に振り返り書き出していくと、今の仕事をしている自分を肯定的に考えられるようになります。そして、「自分は将来こうなりたい、こういう人生を送りたい」と、仕事だけではない、多面的な顔を持つ自分ならではのキャリアを考えられるようになります。
自分自身を掘り下げてから、10年後を想像し、現時点を見つめ直します。
そして、1年後の目標、明日から改善する目標を立ててもらうことで、モチベーションアップにつなげていきます。
皆さま、午後から夕方にかけてどんどん生き生きとした表情、集中力も増しておられ、今まさに、モチベーションがあがっているのを肌で感じられました。
【研修を終えて】
今後は、不得意なところを前向きに伸ばし、努力している姿勢を自分自身で認めることで、モチベーションを高く維持し、成長につなげるよう、フォローアップもしっかりさせていただこうと改めて決意いたしました。
※アンケート結果…全体満足度87.5%、講師満足度100%(ともに、「とても」「まあ」の合計)